ちびまる子ちゃんの思い出


アラサー、アラフォーの世代ならきっとそれぞれの中に
ちびまる子ちゃんと自分、の思い出があると思う。

わたしにとっても「ちびまる子ちゃん」はすごく思い出深い作品。

ちびまる子ちゃんは自分が小学校2年生の時に漫画の連載がはじまった。
当時「なかよし」派と「りぼん」派ってのがあって、
わたしはりぼん派でした。

毎月、少ないお小遣いの中から数百円を握りしめて本屋さんに行って雑誌買って
友達と一緒に読んだっけ。
「ちびまる子ちゃん」はとにかくストーリーが毎回面白くておもしろくて。
漫画読んで笑ったのって人生で初めてだった。
すぐに大好きな漫画の1つになって、
まるちゃんグッズも集めたりなんかもしてた。


当時「りぼん」には全プレ(全員プレゼント)っていう企画がたまにあって
それでもらったのがちびまる子ちゃんの手提げ袋。

昨日、さくらももこ先生の突然の訃報を聞いてから
夜もなかなか寝れなくて。小学生の頃のことを色々思い出した。

小3の時に同じクラスにゆみこちゃんって友達がいて、
ゆみこちゃん家はお金持ちでいつも最新のまるちゃんグッズをいっぱい持ってて
すごい羨ましかったなぁ、とか。


当時ゆみこちゃんからもらったちびまる子ちゃんの暑中見舞い。


たぶんりぼんの付録のはがき。かわいい。

ちびまる子ちゃんって、小学生の心のリアルが描かれてて、
自分まるちゃんとおんなじこと考えてる!ってのばかりで
読みながらいつも不思議に思ってた。

「これ描いてる人は大人なのに、何で子どもの気持ちがここまでわかるの?」って。
それくらい、心の描写がリアルでそれが格別に面白かった。


「シリの痛みもう1回くらいでもっと寝てられるなら ぶたれた方が幸せだ」とか。わかるわかる!


だいすきなシーチキンのノートを姉ととりあう話。父ヒロシの言葉がわかるようなわかんないような。意味不明さがすき。

ただ面白い漫画描ける人じゃなくて、文才もすごかった。

わたしは子供の頃からどうも読書は苦手で、
人生の中で読んだ本って未だにそんなにないんだけど、
さくらももこ先生のエッセイはホント読みやすくて
笑いながら読めた。

まるちゃんの映画も、母親と兄と3人で見にいったなぁ。

むかしの映画館って今みたいに事前に席予約みたいのないから
適当な時間に行き当たりばったりで行って
映画の途中から入って立ち見して。

映画が終わったら一旦人がゾロゾロっと出てくるから、空いた席に座って、
見始めたところまでみたら映画館を後にする、
みたいなめちゃくちゃか見方してたんだけど(うちだけ?笑)。
そんな風にしてまるちゃんの映画も見た記憶がある。
「大野くんと杉山くん」の映画も良かったけど
わたし的には「わたしの好きな歌」って映画が好きだった。

さくらももこさんが好きな歌が映画の中でいっぱいかかるんだけど、
これはサントラも持ってて、今でも日常的に聴いてる。

ちびまる子ちゃんはわたしにとっての青春
…って言うほど、甘酸っぱくもなくキャピキャピもしてないんだけど。

自分が小学生だったあの頃。
親に守られ、家族4人で暮らしてた遠くて懐かしいあの頃を
ほんのり思い出す。

夕方に夕飯のいい匂いがしてくるような、
優しい思い出が蘇える、わたしにとってはそんな作品なのだ。

さくらももこ先生。
たのしい漫画やエッセイをこの世にいっぱい生んでくださって
ありがとうございました。
すごく楽しませて頂きました。

わたしのアイデンティティの一部は
間違いなくまるちゃんで出来てます。

おつかれさまでした。