第14回クリエイターEXPO出展のレポート2024

2024/7/3(水)〜7/5(金)、東京ビッグサイトで開催された第14回クリエイターEXPOに出展してきました。
(クリエイターEXPOとは、 クリエイター本人が出展する商談のための展示会です)

2年ぶり2度目の出場でした。
初出展だった前回は「絵本児童書ゾーン」だったので
イラストレーションゾーンは初参戦。

全体的な印象としては、2年前と比べて集客が少なめに感じました。人の波がワッと来る時もあったのですが、パラパラとしてる時間帯も多く。明日は増えるだろう…明日は増えるだろう…、
と思ってるうちに3日間が終わりました。
どのゾーンの方も今年は人の入りが少なめだったと言っていたらしいので、暑さや開催棟の兼ね合いとかでも集客は変わって来るのかもしれませんね。

1、はじめに

今回のわたしのブースはこんな感じで仕上げました。

【出展のために準備したもの】
・タペストリー
・パンフレット
・過去に制作したアニメをまとめた18分の動画
・名刺
・吸着シート(卓上用)
・棚板
・A型有孔ボードスタンド


それでは金額を含めてそれぞれの詳細を書いておこうと思います。

2、メインビジュアルを決める

これが決まらないと何も始まりません。逆にこれさえ決まれば、あとはこれを起点に色々と作っていけばいいだけです。今回は自分のキャッチコピーを
「暮らしを彩るイラストレーター」としたので カラフルな柄の中に自分の生み出したキャラクター達を散りばめた世界観にしました。

3、主役はタペストリー

今回はタペストリー形式をオーダーしました。
壁紙っぽさも出したかったので上から下まで全面1400×2300㎜で制作。 大きかったので値段も張りましたが発色も良く、紙だけど破れないようなしっかりした素材だったのでとても満足な仕上がりでした。
ちなみにこの業者にオーダーしてみよう、と決めるのに参考にしたのは、
イラストレーターのはるかんぼさんのnoteの記事でした。(参考にさせて頂きました。ありがとうございました!)

タペストリー印刷
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株式会社ホーコーズ/大型出力屋】
サイズ:1400mm×2300mm
紙の種類:厚手合成紙(屋内用吊り下げタイプ)
19,470円(税込)
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2年前はmakumakuさんで屋外用テント布で、ニトムズの「剥がせる両面テープ」で壁に直に貼り付けました。
これもとてもラクでオススメです。

本当にしっかり貼れる。ツルツルしてるところなら、あとで剥がせます。紙に貼り付けたらキレイに剥がすのは無理です

2年前のテント布の壁面直張り。前回と今回で方法を変えたのは、ただ試してみたかったからです。
そういえば2年前はライトが2つあったけど エコなのか暑さ対策なのか、今年はライト1つになっていました

平面だけよりも立体感があった方がそこに目が行く気がするので、売り込みたい文字やキャラクター達は後ろに厚みをつけて、タペストリーに貼って飛び出させました。
(自分でハレパネに貼って切って手作りしています)

4、パンフレット

左は前回の2022年版。右が今回2024年版

前回も今回もA5サイズ16ページで制作しています。このサイズにしている理由は、
手に取り易く、カバンに入れ易いかな?と、このサイズにしています。

個人的にここで配るパンフレットや名刺はタンポポの綿毛のように思っていて、
「いっぱい飛んでいって、しっかり根を下ろすんだぞ!」…と思いながら配っています。
すぐにレスポンスなくても1年後に「あの時、貴名受に名刺を置いてった…」と
連絡がきてお仕事に繋がった例もあるので、どの綿毛が花を咲かせてくれるかは
本当に分からないものです。

前回はパンフレットを500部刷って、最終日の1時間前には無くなった経験があったため
今回はイラストレーションゾーンだしもっと人が来る!と、気合の1000部刷りました!

配るスタンスとしては前回も今回も興味ありそうな方、欲しがってくれた方に渡す形式でしたが、
結果450部ほどしか配れませんでした。うん、確実に見誤りましたね。
…欲しい方いましたらご連絡を笑

パンフレットは右、左、どちらから来た人でも手に取り易いように2箇所に設置しています。

パンフレット印刷
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【プリントパック】
サイズ:A5サイズ
紙の種類:光沢紙(コート紙)
紙の厚さ:110kg 16ページ

印刷部数:1000部
29,330円(税込)
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5、クリエポ限定名刺

名刺は基本、会期中だけに配るものとして制作しています。なので電話番号や住所などは入れず、
クリエイター名・メアド・得意なこと・リットリンクのQRコード、等だけ載せています。

クライアントさんと交換した際、は
・日付
・時間
・何をお話したか
をすぐに書き込んでいます。
そうしておくとあとで思い出せるし、お礼メールの時にそのことを書けます。
私はどんな方だったか思い出せるように似顔絵も描き添えています、、

名刺印刷
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【プリントパック】
サイズ:55mm×91mm
紙の種類:半光沢紙(マットコート紙)
紙の厚さ:標準180kg
両面4色
印刷部数:200枚
1,080円(税込)
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6、卓上には吸着シート

机には、前回同様スズリでオリジナル製作した吸着シートを貼りました。A3サイズ2枚で丁度よい感じです。

私の場合この上にiPadなども置いてしまうのであまりちゃんとは見えませんが、賑やかしに丁度良いです。
お客さんの中には『何これ!のうみそ!可愛い〜』 と反応して下さり、写真と撮られたお客さんもいました。

あと「商談席」と椅子に貼りましたが私の場合はすべて立ってお話ししたので
椅子は結局1度も使いませんでした。

7、ループ動画

わたしの最大の武器は「絵を描いてそれを動かして音までつけて仕上げる」ことなので
今回も実績のアニメーション12本をまとめた18分程の動画をiPadでループ再生させて流しました。

音は流しちゃいけない規定があったと思うので無音です。
いちおう、音も聞きたいと言われた場合に備えてBluetoothのヘッドホン用意していましたが
1度も使いませんでした。

ちなみに動画のループ再生の方法ですが、同じ動画を2つ用意してiPadの「写真」アプリに入れます。
その2つを「選択」して「スライドショー」にするとループ再生されるようになります。

8、棚板は使える

絵本や冊子などはここに並べて展示しています。ブースの間に少し溝があるので、そこにL型アングルを差し込んで、そこの上に板を乗せています。

9、A型有孔ボードスタンド

冊子や絵本を開いて飾りたくて、2年前の初出展の際、「こんな感じで作って欲しい」と設計図を書いて、
夫に作ってもらったものです。これは毎回使うことにしたのでもちろん今回も活用。上にはパンフレットホルダーを2つ付けててサッと取っていけるようにしています。

10、SNSを見て来てくれたクリエイター

SNSは活用すればするほどいいです。今回もお客様の中でも『インスタ見てます!』『X見てます!』と言ってくださる方が結構いてくださり有り難かったです。

イラストレーターのウシオダヒロアキさんも
「インスタ見てます!」とブースに来てくれた1人。アウトドア関連のイラストに特化されてるとのことで、
なるほど!勉強になります。そういう戦略、やりたい。


2年前にも来てくれたイラストレーターの柴田 晴香さん。
前回は写真撮れなかったので今回は一緒に写真も撮りました。美味しい手土産ありがとうございました!お昼のあとに美味しく頂きました♪

『インスタ観てます!シャキーン!でおべとも学園を観てから学校通ってました!』と教えて下さったのは、イラストレーターのこはら なつさん。イラストが可愛いすぎるし、精力的に活動されてる姿勢、わたしも見習おう!と刺激を受けました。

11、出展者の方たちとの交流

実はわたし、2年前出展したとき何の因果か両隣のクリエイターさんが3日間来なくて完全孤立状態でした。
お向かいの方達や数人のクリエイターさんと少し話せた程度で、ほぼ交流もなく寂しく終わったクリエポ2022でした。。

ポツンと一軒家状態

なので、今回ははじめて両隣のブースに人がいてくれてる、という状態を味わえましたが、
控えめにいって最高でしたね。

右のブースが98(くーや)さん、左のブースがタニタヨウイチさんでしたが情報交換したり、他愛のない会話をさせて頂いたり本当に楽しく過ごせてマジで幸せでした。
これこそがクリエイターEXPOの醍醐味というものなのですね!!!2回目にして初めて味わえました。

98(くーや)さんは私にはない営業トーク力があり本当に羨ましい人です。
彼女の描くSDキャラクターは愛が溢れてて可愛いさ満点です。

温和で柔和なタニタヨウイチさんは、私が何喋っても受け止めてくださり、え?もしかして学生時代から友人だったっけ?と錯覚するほどでした。

その他パンフレット交換させて頂いたり、お菓子下さったりした方です。


◾️設営の終わり頃に、名刺を持って話に来て下さったヤマダエミさんは
『新人なので勉強のため!』とブースを回ってインタビューしていて。その姿勢が素晴らしいなと思いました。(パンフレットを交換できず残念でした;;)

◾️1日目、昼食から戻ったら貴方受に名刺入れてくれてたMugiさん。
あとでブースに行こうと思っていたら再度、挨拶に来てくれました。洗練されたカラーと線のイラストが可愛い!

◾️お向かいのブースで、ご挨拶に行った長野 美里さん。
お肌がプルプルで綺麗で見惚れてしまった。シンプルタッチのイラストがご本人とも相まって素敵です。

◾️デザインゾーンからご挨拶しにきてくれたトイプロット・ホーリーさん。
SNS(Xかな?)観てます!と言って下さりましたが私も拝見してました!チラシ見るとやはりデザインセンスすごッ!!!ってなります。

◾️パンフレットを配布されているところ『同業者ですがいいですか💦?』と言ったら、快くパンフ交換してくださったとても優しい成瀬 瞳さん。

◾️ここ最近Xでみてて、どうしてもご挨拶したかったyanaさん。
ご本人もイラスト同様ほんわりと可愛らしく、ピンクリベンジのブースは目立ってました。

◾️左隣のさらに隣のブースの目力美人のせきおさん。
繊細で美しいタッチのイラストは全部手描きというからびっくり!

◾️右隣のさらに隣のブースのKEIZOさん。
営業トークスキルが半端ない。タッフィーのイラスト、これのTシャツとか着たいと言ってくれて嬉しかったです。私には絶対描けないアニメ系のメカニックなテイストのイラスト、オシャレすぎる。

◾️暇でウロチョロしてたとき、同業者ですがいいですか?と言ったら快くパンフくださった緑城 いちさん。ありがとうございました!

◾️3日目の午前中『おべとも学園、娘と見てました!』とブースにきてお話して下さった料理写真家の山下コウ太さん。料理の写真が何か必要になったらぜひお願いします!

◾️隣のブースのタニタさんと話してたところ、私もご挨拶させて貰ってパンフ交換して頂いた柔和な好青年のカケヒ ジュンさん。ゆるくて脱力系のイラストがご本人の雰囲気と合っていて素敵です。

◾️斜め前のブースにたmocoさんは、女性らしくお菓子の缶のイラストに良さそうなイラストを描く方。褒め上手で、3日間ですっかりファンになりました~って言ってくれましたがその言葉、そっくりそちらにお返しします!

◾️IKCA drawingさんからはお菓子を頂きました。可愛いイラストつき。こういうミニお菓子が本当に嬉しいですよね。女子力!てかパンフレット交換したかったのにしそびれて無念です;;

◾️3日目の最後の方にプラ~とブースに現れたかと思ったらもう誰よりも1番『色とかめちゃくちゃいい!』と褒めて下さったkanta45さん。一瞬でその場が楽しくなるオーラのある方。あまりにも面白いからすぐにブースにも遊びに行ってしまいました。「これからはアートだよ!」と言われたのですっかりその気になっている私ですw

◾️kanta45さんの隣のブースにいた赤い帽子が目印のデザイナー黒岡めぐみさん。
洗練されたデザインと可愛らしいキャラクターの融合が抜群です。

皆さま本当に楽しくて刺激的な時間をありがとうございました!

12、お昼ご飯も堪能する

1人で外食するのが大好きな私は今回も3日間とも、ビッグサイト内にある食べたいランチのお店に向かいました。12時台だと混むので11時代にブースを離れました。
1日目は1階カフェテリアマーメードでハンバーグとチキンソテーセット。
2日目は南棟のフードスクエアーまで言って中華そば。
3日目は1階にあるプロントにて茄子とベーコンのパスタ。

13、かかった費用総額一覧

全体で30万円弱かかりました。発注先や費用は以下の通りです。
ちなみに残念ながら私の住んでる横浜市では展示会の助成金がありませんが住んでる地域によっては展示会の助成金が出るところもあるので検索してみて、あれば申請することをおすすめします。

内容発注先数量金額
出展ブース代X Japan 株式会社 クリエイターEXPO 事務局1ブース154,000
コンセント申し込み代株式会社鈴木電機1口7,700
カタログホルダー壁掛式(追加購入)モノタロウ1個1,990
エアーキャップ90cm×10m+配送料モノタロウ1巻1,080
メインタペストリー(厚手合成紙)(株)ホーコーズ 大型出力屋1枚19,470
会期中名刺株式会社プリントパック200枚1,080
A5_P16配布冊子株式会社プリントパック1000部29,330
棚板(ファルカタ集成材)島忠ホームズ1板1,152
養生カットテープ透明島忠ホームズ1個228
お札用貯金箱(貴名受)ダイソー2個入り110
貼れるボード300×450ダイソー9枚1,000
A3カラープリント代(ポップ用)セブンイレブン7枚560
Bluetoothヘッドホンヨドバシカメラ(ネット購入)1個2,840
諸々の消耗品購入CanDoとSeria1,758
会場までの配送費ヤマト運輸株式会社5箱11,050
PASMPチャージ(交通費)京浜急行電鉄株式会社10,000
3日間の昼食代東京ビッグサイト内のレストラン3食3,782
搬出代夫(+次男)が車で搬出してくれた(長男は塾でした)0
合計247,140

14、お礼メールまでがクリエポです

お名刺交換させて頂いた方にお礼メールを出す、ここまでがクリエポです。
ただ、先方もすごい数のお礼メールがくると思うので私は少しでも自分を思い出してもらえるよう、お礼の文章の最後に軽めの画像を貼ってお送りしてます。

15、さいごに

クリエイター名が「obetomo」とあるべきところ「おべとも」と平仮名になってることに気づいた搬入日の朝。膝から崩れ落ちそうになった痛恨のミスでのスタートでしたが、終わってみれば本当に刺激をたくさんもらえた最高の展示会でした。

お客様から多かった声は
「アメリカンなテイストですね!」
「カラフルでいいですね!」
「おべとも学園みてから登校してました!」
などでした。

会場に足を運んでくださった方からも、SNSで応援のメッセージくださった方からもめちゃくちゃ元気を頂けました!ありがとうございました。

普段家で1人で引き篭もって仕事してるだけなので人と話すのこんなに楽しいんだ!って改めて気づき、
もっと色々外出して、いろんな人と喋ろう!と思った3日間でもありました。

出展は2年に一回と何となく決めているので次回出るとしたら2026年の夏に出展したいと思ってます。