※「タイツくん大人のブログ」より抜粋しています。最新コラムを読みたい方はこちら。→おべとも☆

おべとも学園の
キャラクター紹介☆その4

おべとも学園の
キャラクター紹介☆その3

おべとも学園の
キャラクター紹介☆その2

おべとも学園の
キャラクター紹介☆その1

「かぜひき先生」

「さよならくまちゃん」

「ちゃんと返して」

おべとも学園ができた日

「隣は転校生」

「ニガテな写真」

「こわい先生」

「サインしたい」


「さよならくまちゃん」

おべともちゃんのクラスメイトのおかっぱちゃん。無口でおとなしくて、いつもクマのぬいぐるみを学校に持ってきてます。笑われても「くまちゃんがいればいいんだもん」と、友だちと打ち解けようとしないおかっぱちゃんの腕の中で、クマのぬいぐるみはある決断をします…

この話は私のちょっとした実体験がもとになってます。
私は「ぷっちゃん」と名付けた茶色のクマと「キーちゃん」と名付けた黄色いうさぎのぬいぐるみが大のお気に入りでした。細かいビーズが入った手のひらサイズのぬいぐるみでした。

さすがに学校にまでは持って行かなかったけれど、家族ででかける時はいつも母親の手作りのねこのアップリケついたナップザックに、ぷっちゃんとキーちゃんを揃って入れてました。

鳥取に家族旅行した時も、観光バスの窓際に2匹をちょこんと座らせていたものだから、バスガイドさんには
「あら〜可愛いお客さんがお2人乗ってますね〜」
などといじられたりもしたものです。

あれはたぶん私が小3くらいだったと思います。
家族と東京のデパートに行ったときでした。
夕食を食べようとレストランに入る前、私はトイレに行き、
それからレストランで食事を済ませ、
出てきた時に気付いたのです。

ナップザックが、ない、と。

急いでレストランの席に戻りました。でも、ありません。
そうだ、トイレだ!
母と慌ててさっきのトイレに向いました。でも、なかった。

望みをつなぐようにデパートの中の落とし物センターに向かいましたが「そういう落とし物届いてないねえ」と係のおじちゃんに言われました。
どうして?誰があんなもの持っていったの?
あんな使い古したナップザック。
誰かが取って、カスみたいなものしか入ってないと分って、どっかのゴミ箱に捨てちゃたのかな。
色んなことをぐるぐる考えました。
「落とし物で届き次第、連絡しますから」
そう言われ、母が落とし物の手続きで名前や住所を書いてくれました。

帰り道、私はずっと泣いてました。歩きながらも、電車の中でも、ずっと。すると父に
「自分でなくしたのだから仕方ない。いつまでも泣いてるんじゃない」と叱られて余計に悲しかった。
使い古してスゴク汚かったナップザック。でも大切なものしか詰まってなかったお母さんが作ってくれたナップザック。
そしてぷっちゃんとキーちゃん。
あの時トイレで忘れさえしなければ。。。
その晩の悲しさは今も忘れられません。

でも今となってはその悲しさをその後どれくらい引きずったのか全く覚えていません。
気がつけば、ぷっちゃんとキーちゃんのいない生活が普通になってました。

もう20年以上経ちます。
あのデパートも今はもうなくなっているのかも。
ただ、ぷっちゃんとキーちゃんほど大切にしたぬいぐるみには
その後出会わなかったのは確かです

「さよならくまちゃん」(2009/7/7放送)